KITT-O
 
...まぁ、ぽちぽちと
 

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「自動運転車」の「トロッコ問題」

 あのMITが自動運転車の持つべき倫理性について調査をしている。

 これらの回答は自分自身が車両を運転する場合の信条、責任感、覚悟を反映したものである。歩行者をひき殺すくらいなら街路樹に特攻する、私が運転する車にはその覚悟を持って乗るように、というものだ。
 そもそも車両の自動運転AIは、どちらかが死ぬべきかの判断をしなくてはならなくない状況に入らないよう、予防にこそ知力を尽くすべきであり、設問のように止まるという選択肢がなくなるような走り方はさせるべきではない。設問のような走り方をさせるなら、AIの行動を予測し進路を妨害することによって一種のテロにも使われてしまうだろう。
 基本的に自動運転車両は、専用レーン以外は徐行を義務づける必要があると信ずる。それでも高齢化社会では自動運転のニーズがあるだろう。
 かつて妻の生家で飼っていた馬は、橇を引いて目的地まで行き、自宅まで戻り、それから寝ていた御者の飼い主を起こしたという。それができるなら満足だ。それで一体、何の不足があろう。

 トロッコは暴走させなければ良い。暴走した時点で負けなのだよ。


2017年5月8日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | 談話室 | 管理

原発避難者に対する住宅支援打ち切り

 今後どこに住むかは、あなたの都合ですから、ってことか?

 最初から避難ではなく、永続的な集団広域移転になっていたら、その後の流れはずいぶん違ったんではないかとも思う。

 そうならなかった理由が山のようにあるんだろうってことは想像できるが…



2017年2月18日(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | その他の日々 | 管理

今本当に必要と思う教育

無知はとんでもない事故を起こす事がある
自分も昔、ドラムをほどかずにホットプレートを使って電線を溶かしかけたことがあるので大きな事はいえないが、
様々なデバイスがブラックボックス=魔法のグッズとしてしか認識されない昨今に危機を感じている

暖かくしてやろうと思って母親が赤子の布団に白熱電球を入れたらどうなったか、そういう話をしてくれた小学校の先生に感謝している

デバイスの動作原理、構造、特性を意識する事は道具を正しく使用するために本当は必要な事なんだよなぁ
技術屋には特に、そして一般の人にとってもね

 



2016年11月8日(火) | トラックバック(0) | コメント(0) | 談話室 | 管理

「旋舞の千年都市」

「旋舞の千年都市」イアン・マクドナルド著 東京創元社

 原題は THE DERVISH HOUSE。
 近未来、高度テクノロジーが入り始めているイスタンブールが舞台のSF。
 イスタンブールという都市とそこの一角に住む人々、文化と歴史が背景となっていて興味深い。

 実在の都市がリアルに描かれているという点で、この前読んだ「1Q84」を何となく思い出したけれど、こちらの方は桁違いに重厚複雑な世界。

 あちらはファンタジー仕立てということもあるのだろうけど、登場人物たちが浮世離れしていたり、途中からあっさりフェードアウトしてしまったりして、どこに肩入れして読んだら良いのか困った。
 こちらの話は6人の登場人物にそれぞれ作者の愛が感じられて心地よかった。

 「1Q84」の方で圧巻だったのは月の描写。ニュートン先生が何と言おうとも有無を言わせず迫ってくる存在感が印象に残る。
 反面こちらは面白いことに、地上では旗の三日月や星が溢れかえるほど出て来るのに対して、天体の月については描写がない。
 近未来のイスタンブールの人々は忙しくて、月を見上げる余裕はなかったようだ。




2016年9月19日(月) | トラックバック(0) | コメント(1) | 娯楽の超伝導 | 管理

星の王子とケマルアタチュルク

 この話には貴重な情報も含まれていると思うが、なんだか読んでいて所々引っかかるところがある。多分イスラエル人である原文の筆者は、もしかしてトルコに喧嘩を売ってるのだろうか? (あるいは訳に問題があるのか…)

 覚えている方も多いと思うが、「星の王子様」でトルコの天文学者が小惑星を発見する話がある。
 学者がトルコ風の装束で発見を発表したところ西欧社会から相手にされなかった。
 それを憂いた偉い人が西欧風の衣装を着なくてはいけないとお触れを出し、再度の発表で西欧社会から無事認知されたというエピソードだ。

 「世俗主義」は明治維新と同根の、何とか世界と同じ土俵に立ちたいという、思いに発したものなのではないか。

 もしトルコの世俗主義がまるっきり失敗ということになってしまうなら、イスラム社会に属しながらも似た価値観で話が出来る貴重な同胞を失ってしまう。

 我々にとって、世界にとって、他人事で済む話ではないのである。



2016年8月7日(日) | トラックバック(0) | コメント(1) | 談話室 | 管理


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