KITT-O
 
...まぁ、ぽちぽちと
 


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不思議な夢を見たよ

 昨夜は仕事でアレがあって、さっきは家でコレがあって、二度目の昼寝をしていたら変な夢を見た。

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 僕は役者で、ある劇団の公演に出演する。
 ここの座長は4丁目劇場の代表だった人のような、弘前劇場で踊っていた人のような、多分、別の誰かがやっている。

 舞台には丸い炬燵が二台。
 一軒の居間から少し奥に配置された別の居間が、観客席から素通しで見える趣向になっている。
 両方の家の集団は同時に、あるいは交互に芝居をする。
 両方の居間は、本当は離れた時空に存在していて、もしかしたら両方の集団は直接の関係も、面識もないのかも知れない。

 開演直前に座布団を二枚渡されて、両方の炬燵(を囲んで並んでいる座布団類)に足して適当に並べといてと言われた。その作業をしているうちに、いつの間にか開演している。

 奥の方の炬燵(はいつの間にか長四角のキッチンテーブルに変化しているが)、僕はそこに座って顔を伏せる。それが開幕時の僕の芝居。他の役者達も定位置に付いて芝居が始まっている。
 客席に近い炬燵にも役者が付いてそちらの演技をしているのが見える。その向こうに観客も見える。滑り出しは順調なようだ。

 芝居を続けながら頭の何分の一かを使って思う。(この先どうなるんだったっけ?
 …思い出せない。…ああ、なぜ本番までにもっと真摯に、自分のやるべき事をしておかなかったのだろう)
 地の自分は(こっそり)そう思う。
 それでいて役者の自分はそれなりに無難に演技を続けている。

 やがて思い出す、この劇団は即興稽古をしながら本を作って行くスタイルだった。
 さらに思い出す。この先は渡されていない。確かに渡されていない。(お~い;;;;)
 稽古はほとんど覚えていないが、脚本・演出から「わかった。まかせといて」と言われていた。
 そして思う。ってことは、この役の自分が舞台上で感じたまま即興を続けて行くしかないのか?

 弱い地震の場面が来た。僕は即興でテーブルを揺らす。少しやりすぎたらしく、セットの小物が落ちる(これは段取りにない)が、他の役者が上手に自然に拾ってくれた。
 事前には思い出せないけど、場面が来ると何のシーンなのかわかるようだ。これなら行けるかも知れない。

 自分が誰なのかはっきり思い出せないまま芝居は続く。

 一度ハケた後、再登場。目の前の床に厚皮を剥いて大体二つに割った状態の夏みかんが落ちている。
 それを思わず拾い上げて二人の役者に渡す。なぜかとても悲しい気持ちが湧いて来て、渡しながら舞台上で泣き出す。(これも段取りになかった。やる前にどうしようかと思ったが、それをしても良い役割だとその場で判断した)
 客席から≪?≫という空気は来ない。芝居をぶちこわしてはいないようだ。
 一人がちり紙を渡してくれて、二人で僕を抱えるようにして反対の袖にハケる。

 袖から外に出て二人から「大丈夫?」「どうしたの?」と聞かれる。二人とも怒ってはいないようだ。そこで目が覚めた。

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 寝ていた僕の目は乾いていた。この先の芝居も多分成立し続けたと思う。続きが知りたい。



2012年11月19日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | 娯楽の超伝導 | 管理


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